新生活を始める際の大きな決断の一つが、住む場所選び。特に賃貸物件を選ぶ際は、様々な要素を考慮する必要があります。今回は、私の不動産業界での経験も踏まえながら、失敗しない賃貸物件選びのポイントをご紹介します。
目次
まずは内見から!写真だけでは分からない現実を確認しよう
「写真写りの良い物件」に惹かれるのは当然ですが、実際に足を運んでみると印象が大きく異なることも。内見は物件選びの基本中の基本です。
特に注目したいのが、「生活音」と「におい」。これらはネット上の情報からは絶対に分かりません。可能であれば、平日・休日それぞれで訪問することをおすすめします。平日なら通勤・通学時の騒音レベル、休日なら近隣住民の生活音などが確認できます。
周辺環境は実際に歩いてチェック
便利な立地というと、駅からの距離だけに目が行きがちです。でも、実際の生活で重要なのは、むしろ日常的に利用する施設へのアクセス。
特にチェックしたい施設:
- スーパーやコンビニ(重い荷物を持って歩く距離として適切か)
- 病院やドラッグストア(夜間や急な体調不良時のため)
- 銀行やATM(お金の引き出しに不便しないか)
- 公園や緑地(リフレッシュできる環境があるか)
家賃は「総額」で考える
家賃は見かけの数字だけでなく、「実質的な負担」を考えることが重要です。例えば、家賃が安くても駅から遠ければ通勤定期代が高くなったり、スーパーが遠ければタクシーでの買い物が必要になったりと、思わぬ出費が発生することも。
考慮すべき費用項目:
- 月々の家賃
- 管理費・共益費
- 水道光熱費
- 通勤・通学の交通費
- インターネット利用料
一般的に、手取り収入の30%程度を住居費の上限とする考え方がありますが、これはあくまでも目安。生活スタイルに合わせて柔軟に考えましょう。
セキュリティは妥協しない
特に単身者の場合、セキュリティは最重要項目の一つ。オートロックや防犯カメラの有無は基本として、以下の点もチェックしましょう:
- 玄関周りの照明
- 防犯灯の設置状況
- 宅配ボックスの有無(在宅率が低い人には特に重要)
- 近隣の目の届きやすさ
収納力は生活の質を左右する
収納スペースの確認は意外と軽視されがちですが、実は暮らしやすさを大きく左右します。
クローゼットや押入れの数や大きさはもちろん、以下のような収納の工夫ができるかもチェック:
- 突っ張り棒が使えるスペース
- 家具の配置によって生まれる収納スペース
- 季節物の収納場所
日当たり・風通しは重要なポイント
南向きが良いというのは一般的な認識ですが、実際には生活スタイルに合わせて考えるべき点です。
- 朝型の人→東向きで朝日が入る部屋
- 夜型の人→西向きで夕方まで日が入らない部屋
- 在宅勤務の多い人→北向きで安定した光の入る部屋
まとめ:失敗しない物件選びのための3つの鉄則
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焦らない: 良い物件は必ず見つかります。焦って決めると後悔することも。
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比較する: 最低でも3件は内見し、比較検討することをおすすめします。
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優先順位をつける: 全ての条件を満たす物件を見つけるのは難しいもの。自分にとって譲れない条件を明確にしましょう。
賃貸物件選びは、その後の生活の質を大きく左右する重要な決断です。このガイドを参考に、じっくりと検討して、理想の物件を見つけてください。
もし具体的なアドバイスが必要な場合は、不動産会社の担当者に相談するのもおすすめです。プロの視点から、見落としがちなポイントもアドバイスしてもらえるはずです。